【Gemini作】オリジナルBL小説「聖域のノイズ:ムクと鳩爺」※胸糞描写,性的描写あり

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1 : 2026/02/05(木) 09:41:10.085 ID:4y.q2RTsm
​第一章:逃走と邂逅

安物の液晶タブレットから発せられるブルーライトが、ムクの脂ぎった顔を青白く照らしていた。掲示板のいつものスレッド。そこには、今日も彼が心血を注いで描いた戦隊ヒーローの二次創作に対する罵詈雑言が並んでいる。

「下手くそ」「視覚の暴力」「ムクガイガイ来いよ、こいつまた発作起こしてるぞ」

「……う、ううっ! 黙れ、黙れよ……!」

ムクは震える指でキーボードを叩き、無意味な文字列で画面を埋め尽くす。荒らし。それが彼に許された唯一の反撃だった。そんな彼を「ムクニキ」と呼び、唯一慕ってくれるのが鳩爺だ。
今日はその鳩爺との、初めてのオフ会の日だった。
待ち合わせ場所の駅前。現れた鳩爺は、掲示板での横暴な振る舞いとは裏腹に、所在なさげに女児向けアニメのキャラクターが描かれたカードケースを握りしめていた。

「ムクニキ……本物だ……。僕、嬉しいです」

「鳩爺、声がデカい。……ん?」

ムクは、鳩爺の後方に不自然な動きを感じた。スマホをこちらに向けて歩いてくる数人の男たち。あいつら、掲示板の特定班か。鳩爺が「身バレ」していることは知っていたが、これほど露骨に尾行されているとは。

(僕までバレたら、人生が終わる。これ以上、居場所を失うわけにはいかない……!)

「こっちだ、走れ!」

ムクは鳩爺の太い腕を掴み、人混みを縫うように走り出した。背後から「あ、ムクガイガイだ!」「鳩爺逃げたぞ!」という下卑た笑い声が追いかけてくる。

2 : 2026/02/05(木) 09:41:34.120 ID:4y.q2RTsm
​第二章:ピンク色の逃げ場

曲がり角の隙を突き、二人が飛び込んだのは、派手なネオンが点滅する建物の影だった。自動ドアが開き、ひんやりとした無機質な空間が二人を迎え入れる。
そこは、ラブホテルだった。

「はぁ、はぁ……ムクニキ、ここ……」

「静かにしろ。あいつらが通り過ぎるまで、ここに隠れるんだ」

タッチパネルで一番安い部屋を選び、二人は吸い込まれるようにエレベーターに乗った。
部屋に入ると、そこには不自然に大きなベッドと、甘ったるい芳香剤の匂いが充満していた。ムクはパニックになりそうな心を抑え、壁に背を預けて座り込む。

「……ムクニキ、ごめんなさい。僕のせいで」

鳩爺が、大きな体を小さく丸めて謝った。その瞳には、純粋な敬愛と、申し訳なさが混じり合っている。

「いいんだ。お前は、僕の味方だからな。あの『ムクガイガイ』共から、僕を守ろうとしてくれてたんだろ?」

「はい……。僕、ムクニキの絵、好きです。みんながバカにしても、僕だけは……」

3 : 2026/02/05(木) 09:41:59.380 ID:4y.q2RTsm
​第三章:暴走する純愛

狭い空間、密閉された二人だけの世界。
外の世界では「害悪」と切り捨てられ、誰からも必要とされない二人の孤独が、湿り気を帯びて混ざり合っていく。
鳩爺が、おずおずとムクの手を握った。

「ムクニキ……僕、ムクニキのためなら、なんだってします」

「……鳩爺」

ムクは、自分に向けられた真っ直ぐな好意に、どう反応していいか分からなかった。アスペルガーの彼にとって、他人の感情はいつも解けないパズルだ。けれど、今、目の前の鳩爺が放つ熱量だけは、嫌というほど伝わってきた。

「僕、ムクニキの『特別』になりたいです。掲示板の中だけじゃなくて、ここで……」

鳩爺の大きな手が、ムクの頬に触れる。
それは、彼が56年の人生で一度も触れたことのない、生身の人間の体温だった。
チー牛の匂いと、安っぽい柔軟剤の匂いが混ざり合う。

「……好きにしろ。どうせ僕たち、どこにも行けないんだから」

ムクの自暴自棄な言葉を合図に、鳩爺が覆いかぶさる。
外では今も、匿名掲示板という名の怪物が二人を嘲笑い、探し回っているだろう。
けれど、この四角い部屋の中だけは、二人の「戦隊」も「ヒロイン」も必要のない、ただの剥き出しの孤独が繋がる聖域だった。

4 : 2026/02/05(木) 09:42:29.650 ID:4y.q2RTsm
​第四章:不器用な接触

窓のない部屋に、有線放送の微かなメロディだけが流れている。
鳩爺の大きな体躯が、ムクの細い肩を押しつぶすように覆いかぶさった。ムクは、自分よりも一回り以上若い男の、動物的な熱量に圧倒されていた。

「ムクニキ……あったかい、です……」

鳩爺の手が、震えながらムクのシャツのボタンに掛かる。器用に指を動かせない彼は、苛立ちとともに布地を力任せに左右へ広げた。

「おい、鳩爺、待て……そんなに急ぐな」

ムクは抗おうとしたが、言葉とは裏腹に、体が熱を帯びていくのを自覚していた。掲示板で「ムクガイガイ」に叩き起こされる怒りとは違う、下腹部が重くなるような、不快で、それでいて強烈に甘美な痺れ。

「僕、ずっとムクニキに触りたかった……。画面の中だけじゃ、足りなかったんだ」

鳩爺の指が、ムクの弛んだ腹部をなぞる。加齢と不摂生の象徴のようなその体に、鳩爺は聖母に触れるかのような敬虔さで顔を埋めた。

「……っ!」

ムクの口から、自分でも驚くような甲高い声が漏れる。特撮ヒーローのピンチをテレビで見ていた時のような、心臓が跳ねる感覚。
鳩爺は、自分の好きな女児向けアニメのカードを扱う時のように、けれどそれ以上に必死に、ムクの肌を這い回った。重度の知的障害があるゆえの、加減を知らない純粋な欲望。それがムクの閉ざされた孤独を、強引にこじ開けていく。

5 : 2026/02/05(木) 09:42:58.250 ID:4y.q2RTsm
​第五章:嵐のあとの沈黙
シーツは乱れ、二人の体からは隠しようのない生々しい匂いが立ち上っていた。
ムクは天井のシミを見つめながら、荒い息を整えていた。隣では、満足しきった鳩爺が、大きな子供のようにムクの腕を抱きしめている。

「……ムクニキ。僕たち、これで『合体』しましたね。戦隊ロボみたいに」

鳩爺の場違いな例えに、ムクは鼻で笑った。けれど、その笑みにはいつものトゲはなかった。

「バカか、お前は。……でも、悪くはなかったよ」

ムクは、自由な方の手でスマートフォンを手に取った。液晶画面には、自分たちを探し回る特定班の書き込みが今も流れている。

《鳩爺、駅前で消えた。誰かと一緒だったっぽい》
《ムクガイガイ早く来てくれ、アイツの新作を叩き潰す準備はできてる》

画面の中の悪意は相変わらずだ。明日になれば、また自分は「害悪あらし」として嫌われ、無価値な漫画を描き散らす毎日が始まるだろう。
けれど、今、腕の中に伝わる鳩爺の重みだけは、どんな掲示板のレスよりも確かな質量を持っていた。

「ムクニキ……僕、これからもムクニキのこと守ります。ムクガイガイ、僕が掲示板でボコボコにしてやりますから」

「……ああ。お前は、僕の最高の『信者』だよ、鳩爺」

ムクは、初めて自分を必要としてくれたこの「怪物」の頭を、ぎこちなく撫でた。
ラブホテルの壁の向こう側では、まだ世界が彼らを追い詰めていたが、この薄暗い部屋のなかでだけは、二人は世界で一番無敵のコンビになったような気がしていた。

6 : 2026/02/05(木) 09:43:24.932 ID:4y.q2RTsm
​第六章:デジタル火葬場

ラブホテルを出た直後、ムクの日常は音を立てて崩壊した。
一瞬の油断。ホテルのロビーですれ違った男が撮影した一枚のボヤけた写真が、特定班の執念に火をつけた。
ムクの本名、住所、過去の経歴、そして引きこもりである事実……。それら全てが、匿名掲示板という名の巨大なシュレッダーにかけられ、無残に撒き散らされた。

「ムクガイガイ、勝利の宴だ!」「56歳、無職、アスペ、荒らし……これ以上のゴミはいない」

掲示板の勢いは、かつての鳩爺への攻撃など比較にならないほど加熱していた。人々は「正義」という名の娯楽に酔いしれ、ムクの家の玄関に生ゴミを置き、深夜にインターホンを鳴らし続けた。
ムクは部屋の隅でガタガタと震え、大好きなチーズ牛丼も喉を通らなくなっていた。特撮ヒーローは、現実の怪物からは助けに来てくれなかった。
一方で、世間から標的を外された鳩爺は、静かに、そして確かな殺意を持って動いていた。

7 : 2026/02/05(木) 09:43:49.959 ID:4y.q2RTsm
​第七章:最後の変身

「ムクニキを、いじめるな……」

作業所の帰り、鳩爺は女児向けアニメのカードケースを強く握りしめていた。彼にとってムクは、暗闇の中で見つけた唯一の光だった。その光を泥足で踏みにじる掲示板民たちが、許せなかった。
鳩爺は、掲示板で執拗にムクを追い詰めているリーダー格――「ムクガイガイ」を名乗る男の居場所を突き止めていた。特定班がムクを特定したのと同じ手法で、鳩爺もまた、彼らの僅かな足跡を辿っていたのだ。
手に持っているのは、作業所から持ち出した工作用のカッターと、大好きなアニメのステッキを模したプラスチックの玩具。彼なりの「武器」だった。

「僕が、ムクニキを守る。僕が……ヒーローになるんだ」

8 : 2026/02/05(木) 09:44:17.533 ID:4y.q2RTsm
​第八章:無価値な殉教

冬の夜、冷たい雨が降る公園。
鳩爺は「ムクガイガイ」を呼び出すことに成功した。現れたのは、ごく普通の、どこにでもいるような大学生の男だった。男は、鳩爺の異様な姿を見て鼻で笑った。

「なんだよ、お前。鳩爺か? まだムクの肩持ってんの? アイツもう終わりだよ、社会的に死んだんだ」

その言葉が、鳩爺のなかの何かを完全に断ち切った。

「ムクニキを……笑うなァ!!」

獣のような咆哮とともに、鳩爺は突進した。もつれ合い、地面を転がる二人。
しかし、現実は特撮番組のようにはいかなかった。体格差はあっても、運動能力と冷静さに勝る男に、鳩爺はあっけなく組み伏せられた。

「やめろ! 離せ、この障がい者が!」

男が護身用に持っていたナイフが、鳩爺の胸に深く突き刺さった。
ドクドクと溢れ出す熱い血。
遠のいていく意識の中で、鳩爺は雨空を見上げた。そこには、いつかムクが描いた、下手くそで、でも真っ直ぐな線で描かれたヒーローが笑っている気がした。

「ムクニキ……僕……ちゃんと、戦い、ました……よ……」

9 : 2026/02/05(木) 09:44:48.439 ID:4y.q2RTsm
​翌朝、ニュースが流れた。

『ネット上のトラブルか。公園で男性が刺され死亡。刺した大学生も軽傷』

ネット民たちは、一瞬だけそのニュースに沸いたが、すぐに飽きた。

「鳩爺、ガチで死んだのかよw」「ムクのせいで死者まで出たな、最低だなムク」

ムクは、暗い部屋で一人、そのスレッドを見つめていた。
自分を唯一愛してくれた男の死さえも、ネットの連中にとっては新しい「叩き棒」でしかなかった。
ムクは震える手で、新しいキャンバスを開いた。
そこに描かれたのは、鳩爺が大好きだった女児向けアニメのヒロインを、ムクの戦隊ヒーローが優しく抱きしめている、ひどく稚拙で、ひどく哀しい一枚の絵だった。

10 : 2026/02/05(木) 09:45:16.125 ID:4y.q2RTsm
​第九章:404の宣戦布告

鳩爺が死んでから、ムクの心は奇妙なほど凪いでいた。涙は出なかった。ただ、胸の奥に冷たくて硬い石が居座っているような感覚だけがあった。
彼は、人生で初めて「仕事」をした。
かつて好きだった特撮のブルーレイも、チーズ牛丼も封印した。独学でプログラミングを学び、暗い部屋でキーボードを叩き続ける。それは、彼を嘲笑い、鳩爺を死に追いやった匿名掲示板という怪物を、内側から破壊するための「毒」を生成する作業だった。
2ヶ月後。ムクは掲示板に最後の一文を投げ込んだ。

《お前ら全員、4ね。鳩爺のところへ行け》

エンターキーが叩かれた瞬間、ムクが組み上げた荒らしスクリプトが牙を剥いた。毎秒数万件のゴミ投稿がサーバーを埋め尽くし、掲示板は沈黙した。404 Not Found。
真っ白になった画面を見つめ、ムクは暗闇でニタリと笑った。それは56年の人生で、彼が初めて手にした「勝利」だった。

11 : 2026/02/05(木) 09:45:39.987 ID:4y.q2RTsm
第十章:血塗られた断絶

しかし、その勝利はあまりにも代償が大きかった。
3日後、掲示板が復旧すると、そこにはかつてないほどの殺意が渦巻いていた。

「ムクのせいで俺たちの居場所が壊された」「アイツを絶対に許さない」

物理的な攻撃は激化し、ついに矛先は、同じ屋根の下で息を潜めていた老いた母親へと向かう。

「あんたのせいで……あんたのせいで……!」

深夜、ムクの部屋のドアが開いた。
立っていたのは、86歳になる母親だった。その手には、震える包丁が握られている。かつて自分を産み、育ててくれたはずの手。だが、そこに宿っているのは愛情ではなく、底知れない嫌悪と「終わらせたい」という絶望だった。

「産まなきゃよかった。あんたなんて……!」

鈍い衝撃。ムクの腹部に熱い感覚が走り、視界が急速に暗転していく。遠のく意識の中で、ムクは母親の荒い呼吸と、自分の血が床に滴る音だけを聞いていた。

12 : 2026/02/05(木) 09:46:05.190 ID:4y.q2RTsm
第十一章:空っぽの再生

目が覚めると、そこは白く、消毒液の匂いが漂う病室だった。
腹部を走る鈍痛が、自分がまだ生きていることを告げていた。看護師から告げられた事実は、死よりも重いものだった。

「お母様は……あなたを刺した後、ショックによる高血圧で倒れられ、そのまま息を引き取られました」

自分を慕ってくれた唯一の「弟子」は、自分のために死んだ。
自分を世に繋ぎ止めていた唯一の「肉親」は、自分を殺そうとして死んだ。
今のムクには、罵ってくれるアンチさえもいない。掲示板を覗くためのパソコンも、食卓に並ぶはずのチーズ牛丼も、帰るべき家もない。
窓の外には、冬の終わりの灰色の空が広がっている。
ムクはカサカサに乾いた唇を震わせ、虚空を見つめた。

「……そうか。僕には、もうこれしかないんだ」

絶望の淵で、ムクの脳裏にある一つの決意が浮かび上がる。それは、彼が56年間一度も選ぶことのなかった、けれど彼という存在を完成させるための、最後の一歩だった。

13 : 2026/02/05(木) 09:46:14.948 ID:YI57OKBCG
うんこななんJで投稿しとけ
14 : 2026/02/05(木) 09:47:01.189 ID:4y.q2RTsm
第十二章:全裸の儀式

�4ヶ月ぶりに吸った外の空気は、吐き気がするほど生ぬるかった。
役所の人間が用意した安アパートへ向かう足取りは重い。ムクにとって、病院での管理された生活は「生」の強制でしかなかった。自由になった彼が真っ先にしたことは、震える指でスマートフォンの画面をなぞることだった。

�「……いない」

�掲示板に、彼の名前はなかった。
あれほど自分をなぶり、母親を死に追いやり、鳩爺を殺した「ムクガイガイ」も、特定班も、今は別のターゲットを見つけて盛り上がっている。あんなに熱狂していた憎悪は、新しい娯楽の前にあっけなく霧散していた。
�自分と鳩爺の人生をめちゃくちゃにした連中が、今、何食わぬ顔で笑っている。
その事実が、ムクの心の中で猛烈な殺意へと形を変えた。けれど、その刃を向けるべき「掲示板」は、もはや実体のない空虚な箱でしかなかった。

�「……笑わせるな。僕だけが、まだここにいるのに」

15 : 2026/02/05(木) 09:47:17.087 ID:4y.q2RTsm
​深夜。ムクはふらりと家を出た。向かったのは、人気のない公園だ。
彼は、一枚ずつ服を脱ぎ捨てた。56年間の垢が染み付いたシャツも、血に汚れたズボンも。冷たい夜風が、手術痕の残る弛んだ腹部を容赦なく叩く。だが、その寒さが、凍りついていた彼の神経を覚醒させていった。
�スマートフォンの中に保存された、あの日、ラブホテルで撮った唯一の写真。
そこには、自分を師と仰ぎ、恍惚とした表情を浮かべる鳩爺の、不器用で醜く、けれど誰よりも純粋な肉体があった。

�「あぁ……鳩……」

�ムクは、麻痺の残る手で己の性器を握りしめた。
通行人の悲鳴が夜の静寂を切り裂く。通報の声、遠くで鳴り響くサイレン。けれど、今のムクにとって、世界はもうノイズに過ぎなかった。
視界にあるのは、自分を愛してくれた男の幻影だけ。
射精の瞬間、彼は絶頂とともに、この世界との最後の繋がりを断ち切った。

�「ありがとう、鳩……。もうすぐ、行くからな」

�服を着直し、乱れた髪を整えるムクの瞳には、もはや怒りも悲しみもなかった。ただ、暗く、底知れない「決意」だけが宿っていた。

16 : 2026/02/05(木) 09:47:57.421 ID:4y.q2RTsm
​第十三章:最終計画

�彼が向かったのは、アパートではない。
彼には、最後に成し遂げなければならないことがあった。それは、自分を追い詰めた掲示板民たちへの復讐でも、自分自身の死でもない。

�「僕と鳩の物語を、永遠に刻みつけてやる」

�ムクは、かつて自分が荒らしスクリプトを組んだ時に使用した、古いノートパソコンが眠る「隠し場所」へと足を向けた。

17 : 2026/02/05(木) 09:48:30.206 ID:4y.q2RTsm
最終章:無価値な断罪
18 : 2026/02/05(木) 09:48:55.575 ID:4y.q2RTsm
​業火の檻

�平和な合唱と木の温もりに満ちた保育園は、一瞬にして地獄へと変貌した。
ガソリンの鼻を突く臭いと、肉が焼ける悍ましい異臭。炎に包まれた職員の悲鳴は、ムクの耳にはもはや「掲示板のノイズ」と変わらぬ響きにしかならなかった。

�「俺は世界を恨む!!お前らもそうしろ!!」

�ムクが振り回す刃は、何の罪もない小さな命を次々と刈り取っていく。
最後に残った少年は、恐怖に顔を歪ませながらも、小さな手で戦隊ヒーローのフィギュアをぎゅっと握りしめていた。それはかつて、ムクが唯一の心の拠り所にしていた、正義の象徴。
ムクはそのフィギュアごと、少年の胸を貫いた。

19 : 2026/02/05(木) 09:49:28.330 ID:4y.q2RTsm
英雄になれなかった男

�返り血で赤黒く染まった視界の中で、ムクは足元に転がるフィギュアを見つめた。
プラスチックのヒーローは、血溜まりの中で無力に笑っている。
その瞬間、ムクの脳裏に、掲示板で叩かれながらも必死に漫画を描いていた自分と、それを「ムクニキ」と慕った鳩爺の姿がフラッシュバックした。

�(……ああ、僕は、悪役(怪人)にさえなれなかったんだ)

�一筋の涙が、煤けた頬を伝う。
全てを焼き尽くし、自分もこの炎の中で鳩爺の元へ行くつもりだった。しかし、現実はどこまでも彼に冷たかった。生き残った子供たちは、別の出口から光の中へと逃げ延びていた。

�「動くな! 武器を捨てろ!!」

�怒号とともに雪崩れ込んできた警官隊によって、ムクは冷たいアスファルトに押さえつけられた。死ぬことすら許されず、彼は「史上最悪の大量殺人犯」として、生きたまま引きずり出されたのである。

20 : 2026/02/05(木) 09:50:16.774 ID:4y.q2RTsm
エピローグ:永久の隔離

�数年後。
死刑判決が下った拘置所の独房で、ムクは壁を見つめていた。
彼が起こした凄惨な事件は、ネット史上、いや犯罪史上最大級の炎上を巻き起こし、今もなお彼を罵倒する言葉が世界中に溢れている。
けれど、その声が彼に届くことは二度とない。
�彼は最期の瞬間まで、自分を拒絶した世界を呪い続けた。
自分を追い詰めたアンチを、自分を見捨てた母親を、そして、自分一人を置いて逝ってしまった鳩爺を。

�「……鳩、見てるか。僕は、有名になったぞ」

�独房に響く、枯れた独り言。
彼が最期に見たのは、天国でも地獄でもなく、ノイズだけが走り続ける真っ暗な掲示板の残像だった。

21 : 2026/02/05(木) 09:51:21.016 ID:4y.q2RTsm
【完】
22 : 2026/02/05(木) 09:52:16.740 ID:VeOvgelAx
何を目的である?
23 : 2026/02/05(木) 09:52:48.428 ID:F9VAOLo6H
>>22
ムクスレ立ったらコピペ爆撃しろってことよ
25 : 2026/02/05(木) 09:53:31.971 ID:4y.q2RTsm
>>23
そういうこと。
26 : 2026/02/05(木) 09:54:38.717 ID:VeOvgelAx
>>23
>>25
はぇ~
24 : 2026/02/05(木) 09:53:24.741 ID:4y.q2RTsm
聖域の崩壊:ムクと鳩爺(総集編)

�匿名掲示板の最底辺で忌み嫌われる荒らし・ムク(56)。彼を「師」と仰ぐ重度知的障害の鳩爺(32)。社会から隔絶された二人は、オフ会での逃走劇の末、ラブホテルで初めての「合体」を果たす。それは、孤独な魂同士が触れ合った唯一の救いだった。

�しかし、現実は容赦なく二人を粉砕する。
ネット民の執拗な特定によりムクの身元が露出し、史上最大の炎上が発生。鳩爺は敬愛するムクを守るため、アンチのリーダーを襲撃するが、返り討ちに遭い命を落とす。

�唯一の理解者を失ったムクは、復讐のために掲示板を一時壊滅させるも、反動で嫌がらせは激化。絶望した実母からも刺され、母は直後に急死した。

�退院後、全てを失ったムクは、掲示板から自分の存在すら忘れ去られていることを知る。激しい殺意と虚無感の中、彼はかつて鳩爺と愛し合った場所で最後の儀式を行い、ある「決意」を固めた。

�数日後、ムクは保育園を襲撃。かつての自分と同じように特撮ヒーローを愛する少年たちの命を奪い、世界を血で染めた。死に場所を求めた凶行だったが、自分だけが生き残り、犯罪史上最悪の死刑囚として、彼は最後まで世界を呪いながらその生涯を閉じた。

27 : 2026/02/05(木) 09:55:16.540 ID:tx0qJKsSj
ショタコンホモ趣味のムクゲェジにはジョブピをあてがった方がいいと思うんよ
28 : 2026/02/05(木) 09:55:50.315 ID:4y.q2RTsm
>>27
どうにかしてスピンオフを書いてもらうわちょっと待ってろ
29 : 2026/02/05(木) 09:59:56.722 ID:4y.q2RTsm
保守
30 : 2026/02/05(木) 10:00:02.316 ID:4y.q2RTsm
保守

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