ベトナム人、「ベトナムで待つ妻と5歳の娘のことを考え、何も言えなかった。我慢するしかなかった」

これらを監理団体の通訳に説明するも対応なし

岡山市の建設会社でベトナム人技能実習生の男性（41）が複数の日本人従業員から繰り返し暴行を受けていた問題で、実習生の男性が17日、岡山市内で会見した。2年にわたる暴行被害を打ち明け、「ベトナムで待つ妻と5歳の娘のことを考え、何も言えなかった。我慢するしかなかった」と涙ながらに語った。

　男性を保護し、会見に同席した労働組合「福山ユニオンたんぽぽ」（福山市）によると、男性は2019年10月に来日。程なくして作業現場や事務所で殴る蹴るの暴行を受けるようになった。具体的には、20年9月、トラックの荷台で作業中、ほうきなどで数人からたたかれた▽同11月、安全靴で蹴られ、あばら骨を3本折った▽21年8月、鋭利な工具で靴底の裏から足を突き刺され、流血した―などと主張している。

　これとは別に20年5月、足場解体の作業中、上にいた従業員から投げ渡された長さ約90センチのパイプ状の部品が顔に当たって唇を4針縫い、歯も1本折れた。従業員からは「自転車でこけたことにしておけ」と口裏を合わせるよう強要されたとし、「労災隠しの疑いがある」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b004d924cdc689f120d4e47f0b0e2639a622ed