粗大ごみをフリマに出品。これがSDGs

ドラムも跳び箱も岩塩も！フリマアプリで不用品処分　自治体に広がる
https://www.asahi.com/articles/ASS2Q54QMS2GOBJB00B.html

　倉庫で眠る備品を減らしたい――。中古品の売買で有名なフリーマーケットアプリ（フリマアプリ）を採り入れる自治体が増えている。費用をかけずに不用品が処分でき、また臨時収入まで確保できるという利点があるためだ。目算通りになっているのだろうか。（臼井昭仁、松永佳伸）
　
町が「最も処分したい」というのが岩塩。ドイツ産（2・5トン、高さ85センチ×120センチ×100センチ）と米国産（3トン、高さ140センチ×95センチ×85センチ）の二つある。

　1999年に開館した町郷土資料館の常設展示品だった。だが後に地元にちなむ展示品を充実させてスペースが減り、2019年に撤去し、倉庫で保管していた。インターネットのオークションに予定価格1個「2円」で出品したが買い手はつかなかった。引き取りに行く手間暇と輸送費がネックになったとみられる。

　今回のフリマでは、市民から収集する粗大ごみも対象にした。現在、町が引き取った粗大ごみは東部知多クリーンセンター（同町）で焼却している。2022年度だと、家具や自転車など284件あった。うち再利用できるものを洗浄、一部補修した上で、フリマアプリを通じて出品する。回収した粗大ごみのうち、1割程度は出品できる見込みだという。町の担当者は、「財源確保にもつながる取り組みで、ごみの減量化、有効活用にもなる」と期待している。

　フリマアプリを利用したごみの処理事業費計316万円を新年度一般会計当初予算案に盛り込んだ。