新幹線ワイ「コロナ禍なのに自由席混んでるなあ」プーチン「隣いいですか？」

ワイ（このおっさん、コロナ禍なのに真横で蟹弁当食うなよ…）
ワイ（あ、あれ、乾燥したウニ入ってる。高い割に不味いんだよなあ、あの日持ちさせるための奴）

プーチン「……」ﾊｧ

ワイ（ちょっとがっかりした顔してる…）
ワイ（素直に焼肉弁当とか頼めばよかったのに）

プーチン「……」ｺﾞｸｺﾞｸ

ワイ（よく飯食いながらなっちゃん飲めるよこのおっさん）

ワイ（…何かで見たんだよなあ）
ワイ（オリンピック選手か俳優かな？ガタイいいし）

プーチン「…」ﾁﾗｯ

ワイ「…ん？」

プーチン「いえ、失礼…」ｽｯ

ワイ「…」

プーチン「はあ…」

ワイ（なんで声掛けちまったんだワイ…どうでもいいだろバッテリーなんて）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
ワイ（充電器のせいでなんか声掛けるハードルが下がっちゃってたな）
ワイ（くっそ恥掻いた…）

プーチン「……」

ワイ「うん？」
ワイ（このおっさん、ロシアの大統領じゃね？）

ワイ「あ…はい」

プーチン「電車の中だ。掛け直す。停戦条約が難航している？そうだろうよ」

ワイ（いや、プーチンじゃん！）

ワイ「ああ、いえ…」
ワイ「……」

ワイ「あの…普段何をされている方で？」

プーチン「え？」
プーチン「一応…ユーラシア大陸の方の某国で役人を」
プーチン「それが何か？」

ワイ（プーチンじゃん…）
ワイ「えっと…」

プーチン「……」

ワイ「えっと…プーチンさんですよね？」

ワイ「あっ、すみません。ですよね」
ワイ（何がですよね、なんだ…？）

プーチン「まあ、私はあんまり気にしない方ですけど…」

ワイ「なるほど…」
ワイ（気にしない方なんだ…）

ワイ「えっと…影武者の一人？」
プーチン「いえ、本人です」
ワイ「本人なんだ…」

プーチン「……」
ワイ「……」

ワイ（な、何か言わないと…！）

ワイ「えっと…あの」
ワイ「今、大変ですよね」

プーチン「……」ﾋﾟｸｯ

ワイ「あっ！」ﾋﾞｸｯ
ワイ「べ、別に、深い意味はなくて…！」