インドネシア、ワンピースの旗を掲げれば逮捕。ワンピースのTシャツを着ると拘束。「国家反逆罪」の適応も議論開始

インドネシア、「ワンピース」旗を掲げる人々への対応で当局の意見が分かれる

1997年に漫画として誕生し、2023年にNetflixによって実写化された日本の人気アニメワンピースに登場するジョリー・ロジャーの髑髏と骨の旗を、政府への不満の表明として7月下旬から一部のインドネシア人が掲揚している。

麦わら帽子海賊団」の旗はここ数週間、プラボウォ・スビアント大統領に対する反抗の象徴として流行している。
昨年選出されたポピュリストの元将軍であるプラボウォは7月下旬の演説で、来る建国80周年を祝って「家でも、学校でも、オフィスでも、公共スペースでも、どこにいても」旗を掲揚するようインドネシア人に呼びかけた。

h”反逆かもしれない”
プラボウォの右派ジェリンドラ党の幹部であるスフミ・ダスコ・アフマド下院副議長は7月31日、「国民を分裂させようとする組織的な試み」であるとして、
「ワンピース」旗の抗議運動に「抵抗」するよう国民に呼びかけた。保守派ゴルカル党のフィルマン・ソバギョ議員は同日、この抗議運動は「国家反逆罪かもしれない」と述べた。

インドネシアのブディ・グナワン政治・治安担当調整大臣は8月1日、ワンピースの旗を掲げた者は「犯罪的な結果」に直面する可能性があると警告し、2009年の法律を引用した。
「政府は、秩序と国家のシンボルの尊厳を確保するために、意図的で挑発的な要素がある場合、断固とした慎重な法的措置をとる」とブディ氏は述べ、独立記念日を前に「国家の闘争に関係のないシンボル」の掲示を避けるよう国民に呼びかけた。

ナタリウス・ピガイ人権相は8月3日、国家安全保障を理由にワンピースの旗を禁止する権利が政府にあることを示唆したが、政府はその措置をとっていない。

それでも、地方レベルでは、全国の特定の地域の警察が、ワンピースの旗を売る業者や掲揚者を取り締まったと報告されている。
ジャカルタの警察は8月5日、「海賊旗やフィクションをテーマにした旗など、ナショナリズムの精神に沿わない非国旗やシンボルの使用を監視している」と述べた。

2025年8月9日、西ジャワ州インドラマユの市場で、ワンピースのアニメ旗を掲げることをインドネシア人に警告する横断幕が掲げられた。

しかし、取締りには一貫性がなく、抗議行動への強硬な対応が他の人々を刺激しているケースもある。

「自称ワンピースファンであり、インドネシア議会の元外交政策分析補佐官であるファルハン・リズクラは、Mediumに投稿したブログの中で、国旗抗議について分析している。

「私はアニメが好きなわけでもありません」と、インスタグラム
https://time.com/7309534/indonesia-one-piece-pirate-flag-protest-prabowo-free-speech-criticism/

ハイジャック赤軍なんか「我々はあしたのジョーである」とか痛い声明出してた