減少する国家公務員希望者対策にアニメ画使用　すまんなんでこの国こんなに幼稚になったんだ？

国家公務員、アニメの力借りて募集　採用難、ネットで「仕事の魅力」拡散狙う
https://mainichi.jp/articles/20210707/dde/007/040/031000c
実在官僚がモデル

　「こちら国家公務員！」（こち国）と題するHPには、国税庁のスーツ姿の「メガネ男子」や防衛省の特殊な作業服姿の女性ら、7省庁にそれぞれ実在する男女の官僚が登場する。6月15日の公開後、インターネット上でじわじわ拡散され、話題になっている。

　従来は、各省の若手・中堅職員の実物の写真と職務内容を掲載していた。なぜ、アニメなのか？

　背景には、国家公務員の「採用難」の深刻化がある。2021年度の国家公務員総合職試験の申込者が前年度を15％近くも下回り、5年連続で過去最少を更新するなど、政府内では「幅広い層に公務の魅力を伝える採用広報活動をしっかり進めたい」（加藤勝信官房長官）と危機感が出ていた。

　男女のキャラクターは、若者に人気がある漫画家「ma2（マツ）」さんがモデルになった官僚の写真からイラスト化した。本人たちは「格好良すぎるかも」と謙遜するが、周囲には「顔の特徴をとらえている」と好評だ。

　メガネでクールな印象に描かれた国税庁の男性官僚のイラストの横には「『この仕事は俺の子。』常にオーナーシップを持つ姿勢を」のセリフ。プロフィル欄によると、男性は酒税課所属。所管する「酒類業振興」分野で競合する農水省を「ライバル視」しつつ、連携も模索する「ツンデレキャラ」と説明されている。

　初めての試みに、ツイッター上では「地方自治体レベルでなくガチのお国ものでやっている」「アニメ化してほしい」などの反響が出ている。中には、これらのキャラクターをもとにした非公式の2次創作漫画などを描くケースが「必ず出てくるだろう」と予想する声も。担当者は「国家公務員にまったく興味のない学生さんにまずは気軽に職業の内容を知ってもらいたい」と狙いを語り、ツイッターなどで若者に拡散させたいという。

　アニメ化に期待が高まりそうだが、HPは末尾で「実はこのアニメ化プロジェクトは実在しません。……が、キャラクターとなった職員は実在しています」と種明かし。「国家公務員という生き方を考えてみてください」と呼びかけている。

参考：「
内閣人事局プロジェクト｜こちら国家公務員！ – 内閣官房」
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/kochikuni.html