嵐・櫻井翔（43）、台湾・頼清徳総統にインタビューしたため中国共産党に目をつけられる

　頼総統が海外テレビメディアの単独インタビューに応じるのは初めてのことだった。ジャーナリストで大東文化大学教授の野嶋剛氏が解説する。

「タレントである櫻井さんが総統にインタビューするのは異例のこと。普通、一国の指導者が単独会見を受ける時には、NHKや、TBSの『報道特集』など硬派な番組でジャーナリスト出身のキャスターが担当します」

　起用の背景には、台湾での絶大な嵐人気がある。

「台湾ではジャニーズの性加害問題がほとんど報じられていないので昔のままジャニーズ人気が保たれている。嵐を知らない人はいないくらいです。日台両国の世論の支持が得られる相手ということで、政権内での議論を経て、櫻井さんに白羽の矢が立った」（同前）

記者が総統そっちのけで、櫻井さんを撮影
　放送では、頼総統が櫻井の質問に答える形で、

「台湾有事は日本有事」「（中国との）戦争を避けるためにも日本との協力が必要」

　と踏み込んだ発言をしたことも話題になった。

　さらに、櫻井はインタビュー放送翌日の20日に行われた総統就任一周年会見にも、記者として参加した。

「台湾の記者たちはみんな目を丸くして驚いた。日テレサイドは櫻井さんの写真を撮らないで、と言っていたようですがお構いなし。記者が総統そっちのけで、櫻井さんの写真を撮っていたようです」（前出・野嶋氏）

「センター分けの天ぷら野郎だ」
　これもスターの宿命か。さらに現地では、櫻井が主演を務めるドラマ「占拠」シリーズの台詞よろしく、「嘘だろ?!」と呟きたくなる“有事”まで勃発した。

　会見に同席した現地記者が、自身のフェイスブックに櫻井の写真を投稿し、「彼は背が低くて細く、まるで天ぷらのよう。センター分けの天ぷら野郎だ」とコメントをつけたのだ。

「台湾でいう天ぷら（甜不辣）とは魚のすり身を揚げたさつま揚げのようなもの。つまり櫻井さんは細くて背が低いと見た目を揶揄されたわけです。頼総統もセンター分けなので、『センター分け同士仲が良いんじゃないか』とも、ネットでは書かれていました」（同前）

　この投稿が台湾の嵐ファンの集中砲火を浴び大炎上。まさに「櫻井の有事は嵐の有事」で、記者は投稿を削除するだけでなく、謝罪文の掲載に追い込まれた。

「櫻井さんを中国で起用するのはリスク」
　台湾で嵐を巻き起こした櫻井だったが、影響は中国にも及びそうだという。冒頭の安田氏が続ける。

「今回のインタビューによって、今後嵐が中国でライブをするとか、櫻井さんが中国の映画に出演する、中国の女優と共演するなどは、ほぼ不可能になった」