アサド政権の強制収容所、解放されるwww看守が囚人をポケモンみたいに戦わせ、最後は撃ち56す中東のアウシュビッツ

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ハマ中央刑務所が反体制派により解放された。シリアにおける強制失踪・拷問の犠牲者・サバイバーそして家族達と深く関わってきた人間として涙を堪えられない。
解放された人びとは政治犯ではなく、アサド政権に恣意的かつ不当に拘束された市民。解放者の中には1980年代から40年投獄されていた者もいる。

刑務所解放につき様々な情報が出ているので私からも改めて整理。バッシャール・アル＝アサド政権は2011年から続く民衆蜂起を弾圧するため様々な非人道的攻撃を投入したが、中でも最も確実な成果を上げる戦術として”強制失踪“を駆使してきた。

父ハーフェズ政権も同様であったが、その規模は2011年以降に異常なほど拡大。
強制失踪とは国家や特定の組織が恣意的かつ強制的に市民を失踪させることを指す。現在15万人に及ぶであろう市民がシリアに広がるアサド政権管轄の収容所(秘密刑務所)に拘禁されており、無論そのほとんどの所在や安否は家族に伝えられておらず文字通り強制的に失踪している。
先述した40年拘禁されていた男性も強制失踪しており、今回の解放で40年ぶりに息子が父の生存を知った。

シリアの秘密刑務所は一般的な刑務所ではなく、それは被拘禁者に惨痛を与え殺傷するための“絶滅装置“として機能する。通常4m×6m(日本の一般的な駐車スペース2台分より少し小さい面積)の監房に50人以上が詰め込まれ、ほとんど身動きが出来ない状態の中で監禁される。
食事や水も看守の気分次第で、何日も与えられないケースも稀ではない。そして、刑務所では確認できるだけで72種の拷問(傷口に油を注ぎ燃やす、眼球を抉り出す、頭蓋骨を破損する等)が日常のルーティーンとして繰り広げられており、その規模は産業的レベルである。
私が調査をして来た中で特に衝撃的だったのは、看守達が収容者を奴隷として服従させ、自らの娯楽として収容者同士を戦わせたり、収容者同士に性的行為を強要させるゲームが夜な夜な行われているということ。
看守たちは酒やつまみを用意して、椅子となった収容者の上に座りこの様なゲームを観戦していたのだ。このようなケースもまた稀ではなく、秘密刑務所では我々の想像を遥かに凌駕する拷問(身体的•精神的•環境的)がごく当たり前の出来事として日常的に繰り広げられているのである。

ハマ中央刑務所は、秘密刑務所の中でもさらに悪名の高い人間屠殺場サイドナヤ刑務所(圧倒的な拷問と大規模な処刑が行われている)への輸送ポイントとしても機能して来た。
つまり今回解放された3000人は、この地獄のような拷問を生き延び、サイドナヤ刑務所への送還を奇跡的に免れた、ごく僅かの市民である。
解放者たちの裏には、圧倒的な拷問と絶悪な収容所環境の中で人知れず息絶えた者たちがいるということ、そして、アサド政権による強制失踪と拷問は今この瞬間も続いているということを忘れないで頂きたい。