菅義偉「今がしのぎ時だ。ワクチン接種が広がれば雰囲気は変わる」

１３日夜まで、「今回はまん延防止等重点措置で十分」と語っていた政府高官も、１４日朝になって、「専門家の意見は尊重せざるを得ない。仕方ない」と方針転換を迫られました。

北海道、岡山県、広島県への緊急事態宣言は、今月１６日から３１日までの１６日間です。また、「まん延防止等重点措置」には、群馬・石川・熊本の３つの県が追加され、１６日から来月１３日まで適用されます。

政府が専門家に諮問した案を取り下げるのは初めてで、自民党議員は「これまでの対策がうまくいっておらず、政権は自信をなくして専門家の意見を聞くしかなかったのだろう」と指摘しています。

今回の方針転換について菅首相は周辺に対し、「今がしのぎ時だ。ワクチン接種が広がれば雰囲気は変わる」と話しています。

裏を返せば、ワクチン以外に、感染を収束させる有効な手立てがない中で、専門家の意見にはあらがえなかったとみられます。

菅首相は、正式決定後の午後８時から記者会見に臨み、判断の理由などについて説明することにしています。