６０代男性「皆平等に一定年齢での『免許終了制度』設けては」　７０代男性「人ごとに状態は違うだろ。免許返納は自分で決断すればいい」

「免許終了制度」設ければ＝自営業・末吉貴浩・61（長崎県）

　私は家族と、運転免許は「75歳で返納する」と約束している。

　こんなことがあった。スーパーの駐車場で、隣の駐車スペースに高齢男性の運転する車が止まった。
男性が車を降りる際、私の車にドアを「ゴトン！」と当てる。さらに、車内の荷物を取ろうと背を向けた際、またしても当てる。
私が「ドアが当たっていますよ」と言っても、男性は「当たっていない」の一点張り。
ドアが当たったことすら認識していないようだ。ほかにも、高齢者の判断能力の衰えと思える迷惑運転やトラブルもよく目にする。

　もはや、一定の年齢を迎えたら車の運転ができなくなる「免許終了制度」が設けられればいいと思う。強制的ながらも皆平等。
納得してもらえるのではないか。意識せず人に迷惑をかけると思えば、なんとも申し訳ない。
大事故でも起こし、積み上げてきた幸せをなくしては元も子もない。
その代わりに「高齢者の足の確保の充実」など、地域社会に声を上げていきたい。

https://mainichi.jp/articles/20220706/ddm/005/070/001000c

一律の免許返納には疑問＝無職・西崎正行・72（三重県）

　「『免許終了制度』設ければ」（本欄7月6日付）を読んだ。高齢者の事故がクローズアップされている。
東京・池袋で母娘が犠牲となった事故は、多くの高齢者が「明日は我が身かも」と捉えたのではないか。
免許返納を促す契機になったようだ。

　「一定の年齢を迎えたら車の運転ができなくなる」「80歳になったら免許返納の義務化を」などという声も聞くが、
免許返納に関しては、都市部と地方では交通事情や環境が異なることは言うまでもない。

　テレビで90代の女性が軽トラックに乗り畑仕事に精を出している場面を見たことがある。マニュアル車だという。
これが健康で長生きする秘訣（ひけつ）かもと思った。

　問題は、運転操作がどのような状態なのかだ。自分が感じる不安感や周囲の意見を参考にして家族とも相談し、
免許返納するかどうかを自分で決断すればいいことだ。一律に一定の年齢となったら免許返納するというのはいかがなものか。

https://mainichi.jp/articles/20220827/ddm/005/070/001000c