慈恵病院「出生届って母親を空欄にしてもいい？」　法務局に質問状提出へ

　病院の相談室にのみ身元を明かして出産し、子どもが一定の年齢になれば母親の情報を知ることができる独自の「内密出産」を導入している
慈恵病院（熊本市西区）は６日、母親の欄を空白にしたまま子どもの出生届を提出することが法に抵触するかどうか、熊本地方法務局に
質問状を提出する方針を明らかにした。

　同病院では先月、匿名での出産を望む１０代女性が出産。内密出産に同意しており、導入後初の事例になる可能性がある。
現時点では女性が翻意することも考えられるが、病院が代理で出生届を出すことになった場合を想定し、戸籍作成を巡る法的な課題についての見解を問う。

　内密出産導入前の２０１８年５月の法務局との協議では、同局は「母親の名前の記載がない場合でも、現行の戸籍法の中で対応が可能」と回答している。
一方熊本市は、病院が母親の実名を知りながら空欄または仮名で出生届を提出するのは刑法の公正証書原本不実記載罪にあたる恐れがあるとして、
「法令に抵触する可能性を否定することは困難」としている。

　蓮田健院長は「出生届を提出できず戸籍の作成が滞れば、子どもに不利益が生じる。改めて法務局の解釈を聞きたい」と話している。（志賀茉里耶）

https://kumanichi.com/articles/519198

法務局に聞いてるのは↓
>病院が母親の実名を知りながら空欄または仮名で出生届を提出するのは刑法の公正証書原本不実記載罪にあたる恐れがある

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