「男だけど気持ちが分かる」働く女子たちのザシハラ批判にTwitterで共感広がる

「ザシハラとは、座敷で靴を脱がせる不可抗力のことです」そう話すのは岡山県の会社員・山本さん（仮名、34歳）。彼女は仕事の際に不快な思いを繰り返したことが問題意識のきっかけだったという。
「私もそうですが、女性の多くはパンプスやストッキングを履いて通勤します。ところが勤務先は玄関で靴を脱○仕様になっていて、足がむれてしまうとどうしてもにおってしまう。自己矛盾なのかもしれないですが、女性は男性に比べて臭気にとても敏感ですから、これが私にはとても不愉快なのです。ただでさえ汗っかきの自分の場合、下駄箱に置いた靴や自分の足から離れていてもわかるようなにおいが出てしまうこともあります。こうした同僚などの他の人からもわかってしまうことがとても恥ずかしいのです」（同前）
また、これに地域に特有の事情も重なる。
「それでも社内のオフィス環境ならば室内履きに履き替えれば、足がにおうことは軽減できます。問題は、外回りです。職種柄、個人宅に訪問することも多いですが、岡山のような田舎ではどこも日本家屋なので、畳の間ではスリッパを履くこともできませんし、座ると机とイスの場面と比べて足のにおいが感じ取りやすいのです。また他の会社も二足制を採用していることが多く、応接間が和室だったりすることもあります。たくさん動きまわっていることに加え、緊張やストレスで普段よりもずっと臭くなってしまう。屈辱的なのです」（同前）
さらに山本さんはこわばった表情で語気を強める。
「女性に対して望まない場面で不可抗力的に場面で靴を脱がせることは、ハラスメントではないでしょうか。極端な話、自分の不潔さをさらしてプライドを傷つけることを強いるという点では、「ここでは下着を脱○」と常に言われているも同然なのです」（同前）

このような問題が発生するのは日本ならではのことだそうだ。専門家は話す。
「日本でマナーとして推奨されるパンプスにストッキングは、通気性があまりに悪く必ず足が臭くなってしまいます。台湾やシンガポールなどの日本以上に高温多湿な東南アジアでは、サンダルに素足が当たり前なのです」（文化人類学者）
それならばなぜこんな格好をしなければいけないのか。その理由も「座敷」だという。
「じつはハイヒールの本場の欧米では仕事でパンプスを履く女性はほとんどいません。日本では明治以降、脱亜入欧で和装から洋服に切り替わった際に、必ず玄関で靴を脱○座敷の生活習慣との兼ね合いから、女性に着脱が容易なパンプスが推奨され今に至るのです。さらに畳の上は土足厳禁であるとともに素足で入ることだって御法度です。土足文化の欧米やアジアでは堅い職種だろうとストッキングを着用しませんから、「生足は失礼だ」という座敷由来の感覚が日本女性を苦しめているわけです」（前出）

こうしたザシハラ対策として、女性が不快に思う場面では土足で上がれるようにするべきだという主張がある。
「かつてグラビアモデルの石川優実さんがパンプスを履かせることを強いるマナーに抗議する運動をしましたが、逆にそれを強制的に脱がせることだって女性にとっては不本意なのです。たとえばファッションモデルのゆきぽよさんは「ホンマでっか！？TV」（フジテレビ）に出演した際に、「足クサ仲間」たちと行った居酒屋で、店員に特別に許可をもらってみんなで靴のまま座敷に上がった話を披露して賛否両論の反響を呼びました。当時ゆきぽよさんは「日本の女の子たちはみんな言わないだけでみんな臭い」と言っていましたが、本当にその通りで、もし許されるなら畳の上にもパンプスで上がりたいのが女性みなの本音です」（フェミニスト）
https://curationewsharp.blog.jp/archives/10477237.html