イギリス保守党・ベーデノック党首、穏健保守路線と決別し右翼ポピュリズム路線に転換 識者からは懸念の声

「英保守党が存続の危機　左派ライターが『保守党が必要』と書く異常事態」ブレイディみかこ
https://news.yahoo.co.jp/articles/a00b6698a8b73c905f6f363b518c7785a332863f

1990年代のメージャー内閣で副首相を務めた保守党の政治家ヘーゼルタインは、保守党には極右勢力に対抗する道徳的義務があると呼びかけた。「1930年代のファシストに相当する右翼が再び進軍を始めた」「（難民申請者を）泥棒やレイプ犯と呼ぶことは……最悪の偏見を助長する」と彼は言う。

ケミ・ベーデノックは、2024年11月に選出されたイギリス保守党の党首で、強硬な保守主義者として知られています。彼女の政治的見解は、以下のような点で特徴づけられます。

経済政策
財政責任: 彼女は党首としての演説で、保守党は「財政の賢明な管理者」であるという認識を確立したいと表明しています。
印紙税廃止: 2025年10月の党大会で、政権を奪還した場合、主要居住用住宅の印紙税を廃止すると発表しました。これは住宅市場を活性化させ、社会の流動性を高めることを目的としています。
反「左派」主義: 彼女は保守党が左派的な政策を模倣することをやめるべきだと主張し、伝統的な保守主義の原則に回帰する姿勢を示しています。
福祉制度改革: 経済の持続可能性のため、肥大化した福祉予算、特に就労年齢層向けの給付金制度の改革を訴えています。

文化・社会政策
反「アイデンティティ政治」: 平等担当相を務めた際には、アイデンティティ政治に反対する発言で、党内の右派から支持を得ました。
性自認問題: 性自認の自己申告制に強く反対しており、スコットランドの性別承認改革法案の阻止を主導しました。また、「ジェンダークリティカル・フェミニスト」を自称し、性別中立トイレにも反対しています。
制度的人種差別: イギリス社会における制度的人種差別の存在には懐疑的な見解を示しており、多文化主義を重視する考え方とは対照的です。

環境政策
ネットゼロへの懐疑: 彼女は「ネットゼロ懐疑派」であることを公言しており、2050年までのネットゼロ目標を達成することが国を破産させるべきではないと主張しています。
気候変動対策のコスト: ネットゼロ目標達成のための政策を急ぎすぎることのリスクを強調し、そのコストを懸念しています。

移民・国際関係
欧州人権条約（ECHR）: 彼女は、欧州人権条約のような「善意の条約」が、民主的な決定を攻撃し、妨害する「剣」になってしまったと批判しています。
不法入国者対策: 政権を奪還した場合、許可なく入国した人々の亡命申請を禁止し、迅速な国外退去を可能にする部隊を設立すると公約しています。
強固な国境: 党のメッセージとして、「より強い経済、より強い国境」を掲げています。

政治姿勢
現実主義: 彼女は自らを「保守主義リアリスト」と位置づけ、自由な言論、自由貿易、自由な企業活動といった古典的自由主義の価値観を擁護しています。
過去の反省: 過去の保守党政権が犯した間違いや、道徳的基準を低下させたことを認め、「正直さと真実を語ること」が党再生の鍵だと述べています。
アイデンティティ: 自身がナイジェリア出身であることに言及しつつも、アイデンティティ政治は嫌悪しており、特定の集団の代表者として見られることを拒否しています。

全体として、ケミ・ベーデノックは、経済的には財政規律を重視し、文化的には社会保守主義的な立場を強く打ち出すことで、保守党の基盤を立て直そうとしています。一方で、彼女の強硬な姿勢は、党内外で議論を呼んでいます。

ポピュリズムは大衆迎合主義だから左右関係はない
大衆の世論が左派的な志向が多くてそれに迎合しようとするなら左派ポピュリズムってことになる

それが今じゃ「初のアフリカ系女性黒人を首相にして改革を目指す」なんてやっちゃってるから保守でも右翼でもねーよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
インドの次はアフリカンときた